トイプードル ブリーダーの子犬販売【 トイプードル・ブリーダーズ 】
現在の登録犬数21頭 | 登録ブリーダー数31
トイプードル・ブリーダーズ > ブリーダーズについて > 注射はキライ?ワクチンについてもっと教えて?
注射はキライ?ワクチンについてもっと教えて?

ワクチンについて疑問を感じたことはないですか?

ワクチンについてワクチンといえば、ワンちゃんが病気にかからないように接種する
注射ということはあなたもよくご存じだと思います。

でも・・・次のような疑問を感じたことはないですか?

「どうして打たなければならないの?」
「いつごろに打てばいいの?また、何回打ったら良いの?」
「必ず必要なことなの?」
「伝染病はどんな時に発生するの?」
「どんな種類があるの?」
「毎年打たなければいけないの?」


これらの疑問について、ブリーダーズがお答えしましょう!

ワクチンについて深く理解をすることは、
これからあなたの家族となるワンちゃんを守ることにもつながります。


ワクチン接種時期はいつがいいの?何回打てばいいの?

色々な本を読んでみても、ブリーダーやペットショップの店員に聞いてみても、
そして獣医に聞いてみても、見事にバラバラな答えが返ってくるのがこの質問です。

・生後42日~50日目の間に1回目を接種・・・ペットショップ店員
・最も一般的なワクチン接種は生後50日と90日に実施する方法
・・・書籍 『子犬の育て方』
・子犬の場合、生後60日、90日頃の2回の接種が一般的
・・・書籍 『室内犬の飼い方しつけ』
・生後2ヶ月目(8~9週)と3ヶ月目(12~14週)にそれぞれ1回づつの計2回接種
・・・獣医師A
・生後6週目と9週目、更に12~14週目に1回づつの計3回接種
・・・獣医師B

・・・と、見事にバラバラな答えですね(^^;

でもこれ、誰が間違っているとか、誰が正しいとか、そういった問題ではなく、
実は上であげたものは、ある意味みな正しいともいえるのです。

それはなぜか・・・ブリーダーズがわかりやすく簡単にご説明しましょう!


生まれたばかりの子犬は、免疫系統が未発達なので、自分で免疫抗体を作ることができません。

抗体を自分で作れるようになるまでは、お母さんの母乳に含まれる移行抗体という免疫抗体により、
さまざまな病気から守られることになります。
(母犬が、ワクチンを打っていなく抗体がないと、移行抗体も当然存在しないので注意です。)

たまに母乳を飲む力のないくらい弱い子が生まれることがありますが、
その場合は、子犬に免疫力がつかなく、死に至ることが多いのもこのためです・・・

この移行抗体は、生後3週間~4週間ほどしますと母乳から離乳食に変わることもあり、
生後6週目あたりから徐々に減少し始め、12~14週目には完全に消滅してしまうのです。

この時期になると、子犬も自分自身で免疫抗体を作れるようになってきます。
しかし、移行抗体も徐々に減少するために、感染病に対する耐性が低くなってしまいます。

そこで、必要になってくるのが、感染病に対する免疫抗体の作成を補助するワクチン接種です。
(ワクチンを接種することにより、子犬が自分自身で感染病に対する抗体を作るということです。)

しかし、ここで悩ましい問題が一つあります。

移行抗体がまだ大量に残っている内は、ワクチンを打ってもバウンドし抗体が作ることができません。
つまり、子犬を守るためのお母さんの移行抗体がワクチンを拒否してしまうということです。

『母犬より受け継いだ移行抗体は、いつ切れるかは正確には分からない。
また、移行抗体が少なくなると感染症に対して無防備になる。
かといって、ワクチンを接種しても移行抗体に阻まれ、効果がないこともある。
それでも、この時期、感染病に対して何らかの対策はしておかなければならない・・・』


この問題を解決するために、考えられたのがワクチン接種プログラムです。
つまり、移行抗体が減少し始める6週目くらいから完全に無くなってしまう14週目までの間に、
日数をあけつつ、2~3回に渡ってワクチンを接種するという手法です。


ワクチンが効いているかどうかは、血液検査をし高いお金と時間を掛ければ調査可能です。
しかし、そんなことをするよりもワクチンを複数回打ってしまったほうが早く安く済むわけです。

検査結果を待つ間に感染病が発症してしまったら意味がありませんからね。

移行抗体が消えるタイミングは、個体差がありバラバラです。
したがって、上記の「いつワクチンを何回接種すればいいのか?」に対する回答は、
最終的に感染病に対する抗体ができればいいわけですから、どれも正しいということになります。

最近のワクチンは、技術の進歩により、母親の移行抗体の影響を受けにくくなってきています。
生後45~60日前後に最初のワクチンを打っている限りは、それほど心配の必要はないでしょう。

重要なのは、引き渡し前にブリーダー段階で必ず1回目のワクチンを接種していることです。
ここさえきちんと守っていれば、大切な子犬が感染症で死ぬということはまずないです!

※ワクチン接種後は、最低でも3日間は安静にさせて、それから引き取るようにしてください。

人間の予防接種の場合は、一度接種するとたいていは一生にわたり効果をあらわしますが、
犬の場合は、その免疫力は徐々に落ちてきます。

初年度のワクチン接種プログラムにより得られた免疫抗体は、約1年間効果が持続しますので
その後は、1年に1回ワクチンを接種するのが理想と言われています。

1年に1回ワクチンを追加接種することにより、下がってきた抗体価を再び上昇させ、
感染に対する免疫力を高めることができます。これをブースター効果と言います。


ワクチンを打たないと感染病に必ずかかるの?

答えは、ワクチンを打たないと必ず感染病にかかるというものではないが、
その確率は、打たないときと比べて言葉で言いあらわせないくらい高くなるということです。

逆にワクチンを打ったからと言って、100%感染症を防げるということでもないです。

ワクチン自体は本来、感染病に対する予防的な性格のもので、接種していなくても、
感染源であるウィルスと接触しない限りは、発症することはありません。

しかし、ウィルスは目に見えませんので、どこで拾ってしまうかは誰にも予測ができません・・・

動物病院やペットショップ、ドッグランなどの動物の多いところは当然として、
お散歩中の道端など、あらゆる所にウィルスは存在しています。

家の中に、滅菌状態で閉じ込めておけば、ワクチンを接種する必要はないのでしょうが、
そんな状態って、通常はあり得ないですよね?

パルボやジステンパーなどは、感染すると簡単に死に至る本当に恐ろしい病気です。
この怖い病気を数回ワクチンを接種することにより、ほぼ完全に防げるのでしたら、
ワクチン接種の意味は非常に大きいと言えるのではないでしょうか?

子犬の命を守るためにも、ワクチン接種は、必ず行うようにしてくださいね。

特に、子犬の引き渡しの時が一番注意を要します。
急な環境の変化でストレスを感じ、免疫力が低下して感染する確率が飛躍的に高まります。

たまに、母親の抗体がまだ残っているから、ワクチンを打たないで引き渡しても問題ないという
ブリーダーやペットショップがいますが、これは言語道断だと言わざるを得ません。

必ず、第1回目のワクチンを接種後、生後50~60日以降に引き渡しを行うようにしてください。


ワクチンにはどんな種類があるの?どんな感染症に効くの?

1.ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」 の2種類があります。

「生ワクチン」とは、読んで字のごとく、生きているウィルスを使用しているワクチンです。

弱毒株と言われる弱いウィルスで、ワクチン接種時に体内に入ると増殖を開始し、
非常に軽微ですが病気に感染したのと同じ状態になります。

この過程で抗体ができますので、非常に強力な免疫力がつき、持続性があることが長所です。

逆に短所としては、生きたウィルス使っているため、体調が悪い時など免疫力が弱っていると、
本当にその病気を発症してしまう可能性があるということです。

現在の5種混合ワクチンなどは、ほとんどこの「生ワクチン」が使われています。

「不活化ワクチン」の方は、死滅したウイルスを材料にしているので接種後の増殖はありません。
このため、生ワクチンに比べると免疫力が弱く、持続力も劣ります。
しかし、逆に長所としてその病原体による症状があらわれることはほとんどないです。

「不活性化ワクチン」は主に狂犬病のワクチンなどで用いられています。


2.混合ワクチンの種類は、対象ウィルスの数により種別されています。

【2種混合ワクチン】
子犬の引き渡し前に、最低でも接種しておかなければならないのが2種混合ワクチンです。
この場合の2種とは、犬ジステンパー、犬パルボウィルス感染症の2つをさします。
この2つの感染症が最も発症確率が高く、また死亡確率も高い恐ろしい病気だからです。

【5種混合ワクチン】
5種混合ワクチンとは、2種混合に含まれる犬ジステンパー、犬パルボウィルス感染症に加え、
犬アデノウィルス2型感染症、犬伝染性肝炎、犬パラインフルエンザを含めたものをいいます。
子犬の状態により、初回はこの5種混合ワクチンを選択する獣医が多いです。

【6種混合ワクチン】
5種混合ワクチンに、犬コロナウィルス感染症が追加されたものが6種混合ワクチンです。
コロナウイルスは、単独感染ではそれほど重症にはなりませんが、
パルボウイルスと重複感染すると、パルボによる致死率が上昇すると言われています。

【8種混合ワクチン】
5種混合ワクチンに、犬レプトスピラ感染症を加えたものが7種または8種混合ワクチンです。
犬レプトスピラ感染症には200種類以上あり、日本で確認されているのは9種類です。
7種混合ワクチンではそのうち2種類、8種混合ワクチンでは3種類が予防対象となっています。

【9種混合ワクチン】
6種混合ワクチンに、上記の犬レプトスピラ感染症を加えたものが、9種混合ワクチンです。
ただし、コロナウィルスは、生後6週齢を過ぎた犬にはほとんど感染しないことが知られているため、
上記の8種混合ワクチンのほうが最も一般的な混合ワクチンと言えるでしょう。

【狂犬病ワクチン】
最悪の人獣共通感染症(ズーノーシス)といえば、発症すると必ず死亡する狂犬病です。
人にも感染し、感染した動物はもちろん、人間も含めて必ず死亡する恐ろしい伝染病です。

狂犬病予防法により、ワクチン接種が法律で義務付けられており、犬を飼い始めてから
30日以内に1回、その後も毎年1回ワクチン接種を受けなければなりません。

日本では、ここ数十年、上記の法定ワクチンが功を奏し、1件も発生していないですが、
世界的にみるといまだに猛威をふるっている恐るべき感染症です。

人が簡単に死ぬくらい恐ろしい病気ですので、甘く見ず、必ず毎年接種するようにしてください。


3.混合の種類は多ければ多いほど良いという訳ではありません。

いわば、『毒』を注入するのですから、それなりのリスクがあることは理解しなければなりません。

これは人間の世界の予防接種にもいえることですが、
一時的に弱ったり、アレルギー反応を起こしたりする子もいます。
また、ワクチン接種後には、激しい運動や移動、シャワーなども控えなければなりません。

それゆえ、健康状態を獣医が確認し、そのうえで接種する必要があるのです。
人間の世界でも「風邪のときは、注射しちゃだめ!」っていいますでしょ。

何種混合が良いのかは、信頼できる獣医師によく相談した上で、決めると良いでしょう。

特に第1回目のワクチン接種においては子犬の成長もまだまだこれからの状態であり、
小型サイズの子犬に8種以上のワクチンを接種することは危険な可能性もあります。

チワワなどの超小型犬のブリーダーの中には、最初のワクチン接種に8種混合を打つなんて
怖くてできない、5種混合でも怖いって方もいるくらいです。

子犬の健康状態や、体重なども影響しますので、獣医の判断に従うのが一番でしょう。


感染症にはどんなものがあるの?

1.感染症とは?

病原体となる微生物が、動物の体の中に入り込み増殖していくことを『感染』と言います。
感染したことによって、体の働きや仕組みにいろいろな障害が起こることを『発症』と言います。

こうした病原体となる微生物によって引き起こされる病気を『伝染病』といいます。
(他の動物や人にうつらないものは『伝染病』とはいいません。)

感染症の病原体となる細菌やウィルスなどは、非常に微少サイズのため、
肉眼では見ることはできず、光学顕微鏡や電子顕微鏡にて観察することができます。


2.感染経路は主に3つ

【空気感染】
セキやくしゃみなどで、空気中にばらまかれたウィルスや細菌を吸い込むことにより感染します。

【母子感染】
子犬が母犬のお腹に入っている時に胎盤を通じて感染するものや、
生まれてくる時に産道で感染するもの、母乳を飲むことによって感染するものなどがあります。

【経口感染】
ウィルスや細菌のついてる物をなめたり、食べたりすることにより感染します。


3.感染症の種類および解説

◎狂犬病
発症すると必ず死亡する恐ろしい病気です。人間にも伝染します。日本では過去の病気ですが、海外では依然として発生しています。症状は怒りっぽく何にでも噛み付くようになり、のどの筋肉が麻痺するため昏睡状態に陥り、最終的には死亡します。
飼い犬がヒトやほかの犬に噛んでしまった時は、獣医で約1ヶ月間、1週間ごとに検診を受け狂犬病に感染していないことを証明しなくてはなりません。これは狂犬病の予防接種をしている場合で、狂犬病の予防接種していない場合は、噛んだ犬は安楽死を免れません。

◎犬ジステンパー
現在でも周期的に発生している死亡率の非常に高いウィルス感染症です。ジステンパーウィルスによる接触または飛沫感染で3~6日の潜伏期間の後、発熱・目やに・鼻水・くしゃみ・元気消失・下痢・運動障害があらわれたり、脳を冒されたりします。1歳未満の幼弱犬の発症が多いです。

◎犬パルボウィルス感染症
経口感染による伝染力の強い恐ろしい病気です。下痢・嘔吐・発熱・脱水などの腸炎型、突然呼吸困難になり急死する心筋炎型があります。

◎犬伝染性肝炎(犬アデノウィルス1型感染症)
アデノウィルスによる感染で、肝炎を引き起こし、嘔吐や下痢を伴います。特に幼齢期の発症は、突然死の原因となる病気です。発熱・腹痛・下痢・嘔吐・扁桃腺の腫れ・眼球の白濁などが起こります。

◎犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウィルス2型感染症)
アデノウィルスによる感染で、肺炎や扁桃炎など呼吸器病を起こします。この病気単独ではあまり死亡率は高くはありません。ほかのウィルスとの合併症により死亡率も高くなる伝染病です。

◎犬パラインフルエンザ
パラインフルエンザ型ウィルスによる呼吸器疾患で、咳や扁桃炎を起こします。この病気単独でそれほど死亡率は高くなく、ほとんどの場合軽く自然と直ります。咳・鼻水などの症状が現れます。ケンネルコフといった病名で呼ばれることもあります。

◎犬レプトスピラ感染症
レプトスピラという螺旋状の細菌が、ネズミの尿などから犬やヒトに移る病気です。この細菌は水の中では長く生きるので、池、下水、汚れた川に犬が入り、粘膜や傷のある皮膚を通して感染します。嘔吐・高熱・食欲低下から肝障害や腎障害、横断・痙攣・昏睡・血便などで、早期診断で抗生物質で治療可能な病気です。でも、症状が進むと尿毒症となり数日で死亡することもあります。動物からヒトに伝染するため愛犬が診断されたら食器などの消毒、糞尿の処理方法に注意が必要です。

◎犬コロナウィルス感染症
コロナウィルスの経口感染により、下痢・嘔吐の症状が出ます。幼少の弱っている犬がパルボウィルスと同時に感染すると重症になるようです。

☆狂犬病、ジステンパー、パルボ、犬伝染性肝炎は発病したら治療法がありません。


Copyright © 2022-2023 ペットホームズ All rights reserved.